dialy: 2016年12月

いつものように水澤農園さんへ歩いて野菜を頂きに行く。
店からの鷹峯街道の道は、私の好きな道の一つです。

今年は小かぶらが全然見当たらない。
御主人さんにうかがうと、九月の雨で、六反ある畑で、
水浸しになり芽が出なかったそうで。

六反、SOLE CAFEでいえば約100個分だ。

その地獄のような様に、御主人さんは、
「うちは人を雇ってなく家族で営んでいるからまだ良いほうだ。」
「苗を買って植えているのではなく種からだからまだ良かった。」
とおっしゃられる。

何て良い人だ。
私は、その場で持ち金を全部置いて帰りたかった気持ちだ。
気持ちだ。

昨日の寒い雨で、うちのカフェも全然お客様が来られなくて、
僕はたった一瞬の、一日のことで、影響されるのだが、
折れかけていた心が少しやわらんだように思う。
不幸話を聞いたからではない。
すごく素敵な人と関わっていることに嬉しくなった。

改めてもう少し、店を続けていこうと思った。
先月でお陰さまで16周年を迎えることが出来ました。
カフェ、ライブに足をお運び頂きましたお客様、
心より感謝致します。
そして、この環境を続けさせて頂いている近隣の皆様、
そして、関係者様、本当に有難う御座います。

店を始めたとき、
もちろんずっと続けられればという思いは御座いましたが、
こうやって今日も続けられている環境に、
改めて嬉しく、また感謝の気持ちでいっぱいです。

一日一日がとても大切な時間で、
少し先に見えている未来も、もう少し先にある未来も、
変わらず進んで行ければと思っております。

今後とも宜しくお願い致します。

店主